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NTTドコモ/京セラ カードケータイ KY-01L

Date.
2020-08-21
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NTTドコモが、コンセプトフォンを本当に製品化してしまった系の4G VoLTE対応ガラケー(※正確にはガラホです)『カードケータイ』KY-01Lを2018年11月に発売しておりました。今回、たまたま入手したのでレビューしていきます。

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Android OSをベースに独自のUIをかぶせたガラホは世の中にいっぱいありますが、キャリアが販売するガラホとして、電子ペーパーを採用した極薄カードサイズでVoLTEまで対応させるという気の狂った所業は、世界でもドコモしかやってないと思います。

正直なところ、変態ガラホはせいぜいINFOBAR xvあたりが極地だと思ってたんですよ。真逆のアプローチで変態を突き詰めるとこうなるんですね。

充電端子がmicroUSBなのですが、本体の厚みは端子の厚みしかないので実物を見るとペラッペラです。USB-Cに統一したい派閥に属していますが、もうね、この端末に関しては端子がどうこうというミクロな問題は些末です。そもそも誰もこんな携帯電話を本機で出すとは思っていなかった。

できることは電話、連絡先、メッセージ、カレンダー、時計、電卓、ウェブ(!)、メモ帳のみ。電話の着信音もビープ音のみ。設定も極限まで絞られています(MVNOで使うとき用のAPN設定は可能です)。Googleと同期することもできませんから、連絡先はvCardで流し込むことになります。文字入力は10キー方式で、フリック入力もできます。たぶんWnnベースです。

FeliCaはもちろんありませんし、カメラもありません。IPX2の防滴だけあります。パワーソースは、2.8インチの電子ペーパーを動かすための最小限のような380mAhのバッテリーです。それでいて100時間の連続待ち受け時間・110分の連続通話時間を持っています。

対応周波数帯もメインバンドのみで(いわゆるプラチナバンド非対応)、対応方式も4G VoLTE/3Gのみの国内ドコモ仕様(※一応、SIMロック解除自体には対応しています)。Snapdragon 210と電子ペーパーでできることを極限までやり遂げた企画端末ですね。

ちなみにぼくは、UQmobileのSIMを挿して使っていますが、UQmobileの店員さんに端末を渡したら「え、ど、動作保証はできませんよ……」と震え声で言われました。

で、ウェブなんですが本当にブラウザが動いてスクリーンショットも撮れる(しかもカラーで)ので、緊急時には役に立つことがあるかもしれません。

画面上部からスワイプダウンすると、もちろんのこと通知領域が出せるのですが(通知がある場合のみ)、通知される内容は電話やメッセージなど内蔵機能のものだけなので、そんなに使うことはないでしょう。要するにAndroidを使い慣れていれば自然に使える携帯電話です。そこら辺のガラホよりよっぽどわかりやすいはずです。

なお、最初のころは開発者向けオプションが潰されていましたが、ファームウェアのアップデートでできるようになったので、USB接続で楽にアプリを流し込むことができます。

で、セキュリティの種類が〝なし〟または〝スワイプ〟でないとアプリのインストールができず、端末上からインストールする場合はこれらをトグルしないといけないので、そこだけ注意してください。ぼくは『050 plus』の着信だけでも動けばいいので、とにかく最初にそれだけインストールしました。くそ便利な端末だな。

ナビゲーションバーを隠すと、白地の ○ が出てこなくなって画面がちょっとだけ広くなります。設定画面が一部、ナビゲーションバーに依存しているので、そこをいじるときだけナビゲーションバーを出すなどの運用が必要です。

ついでにランチャーを『Indistractable Launcher』という、ミニマリズム思想のものに変えてみました。標準のランチャーはアプリの追加に対応していないので。

Google Play Storeが使えない以上、アプリ内購入のPro版が買えず無料版の機能しか使えないので、ホーム画面に4つのアプリを出して左スワイプで全アプリにアクセス、という形になります。

できることが限られている端末なので、こういうランチャーでシンプルに運用するのがいいような気がします。

上記にはGoogle Play Storeのリンクを張っていますが、実際にはapkmirror.comなどからダウンロードしてインストールすることになります。

なお、USBデバッグが使えるわけなのでLCD Densityを200に変えてみてそこそこよかったのですが、再起動すると戻ってしまうのでちょっと残念。

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