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ASUS/ROG Phone 5 (12/256GB)が懸賞で当たったのでご紹介していく

Date.
2021-06-09
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超ド安定の人気を誇ったゲーミングスマホ『ROG Phone 3』の次モデルにあたる最新型ゲーミングスマホ『ROG Phone 5』がTwitterの懸賞で当たりました。正確には家内が当てました。こういう懸賞の景品って、当たったあと結局どういうふうに使われてるのかよく分からないというのがあると思いますので、きちんと掘り下げて記事を書いて、その上で長期的に使っていきたいと思います。

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箱の中身なのですがROG Phone 3とはちょっと異なり、冷却用のファンが付いていません。それ以外はだいたい一緒です。ボディカラーにせっかくホワイトがあるので、オプション品もホワイトのラインアップをしてくれると嬉しいのではないかと思いました。

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箱には声優の植田佳奈さんのサイン入り。これはもう絶対に手放せませんね。

ROG 公式サイトによれば、SoCにSnapdragon 888を搭載し、リフレッシュレート144Hz/応答速度1ms/タッチレート24.3msの高反応型OLEDパネル、そして、ここよく注目してほしいのですが、オーディオDACとしてESS社のES9280AC Proを4基搭載しています。

DACを4つも積んで何するの?

ハイエンドのDACを4基も搭載するというのは携帯電話としてはちょっと異例で、本来であればデジタルオーディオプレイヤー(DAP)などが担うべき役割です。LG V60 ThinQが同じようにESS ES9219Pを4基搭載していましたが、これはハイエンドというほどのDACではなかったので、まだ受け流せたんです。Xperia 1 II/5 IIのCirrus Logic CS35L41なんかも同様に受け流せました。

音源を再生する際、ふつうはDACの他にサンプリングレートコンバータ(SRC)というものを経由するのですが、ハイレゾ音源ストリーミングなどの際にSRCが噛んでしまうと、サンプリングレートが下方修正されてしまうので、ハイレゾ音源としてビットパーフェクトに再生されないという問題があってやっかいです。先に挙げたXperiaはこれを迂回してDACのみの出力(つまりビットパーフェクト)で再生することができます。LGは無理です。SRCが邪魔すると32bit/192kHzなどの音源が24bit/48kHzのズタボロ音源になってしまってオイオイオイという気持ちになるのです。ROG Phone 5がビットパーフェクトな再生ができるかはまだ分かりません(※今回は全体レビューなのでそこまで深く検証していません)が、これが可能だとするとオーディオマニアにも売れますね。

ROG Phone 5では、DACを贅沢におそらくは左右2基ずつ配置することで、音の左右分離を明瞭化するためにわざわざハイエンドのDACを使っているのだと思います。一部のゲームジャンルでは前後左右どこからの音なのかとっさに判断することが要求されるからです。ゲーム音もいわゆるハイレゾクオリティのものがちょいちょいありますし、高価な部材であるDACをただの音楽再生のために使っていないところがまたアツい。

ROG Phone 5 他にどのあたりが優れているの?

個人的に素晴らしいと思っているのは、USB-Cポートが(縦持ち時の)左サイド中央付近にも付いていることです。

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これ、要するに横持ちしたときにケーブルを下に逃がせるんですよ。横持ちのゲームは世にたくさんあって、今まで右なり左なりに飛び出ていたケーブルは邪魔だったわけ。これを回避することができるようになっています。USB-Cポートが2つあるスマホはこれが初なんじゃないかな。

エディションによってちょっとずつ異なりはしますが、12GBや16GBといった大容量メモリを搭載しているのも昨今のハイエンドに負けない部分で、いったいどのアプリがそんなにメモリを使うのかは分からないものの、勝つために作られているというのが分かる部分です。しかし、みなさんの大半のお使いであるPCよりも多いメモリを搭載しているというのは皮肉な部分ですよね。

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それから、POGOピンにとりつく冷却ファンにも2つプログラマブルなボタンがありますが、実は横持ち時の上辺左右端にも仮想的なプログラマブルボタン(タッチセンサ)があります。この4つのボタンを好きにカスタマイズすることで、画面の特定の場所を押したりマクロ的な感じの処理をしたりすることができます。こういう機能は、公式の大会ではレギュレーション違反となってしまうことが多いですが、ふだんのプレイングで使っていくぶんには問題ないと思います(利用規約で禁じているゲームもありますので一応確認してください)。4本指とか6本指の画面操作が苦手な方に、ぜひ。

妥協しなかったカメラ機能

ゲーミングスマホだからカメラなんて何でもいいでしょって感じのメーカーが多い中、ROG Phone 5はZenfone 7とほぼ同じカメラユニットを使っているようで、カメラの写りにも妥協がありません。 メインカメラの広角は6400万画素と、Galaxyのハイエンドなどと同じくらいのものを積んでいます(iPhoneは画素数で戦わないと明言しているのでこんなにありません)。この画素数は8K動画が撮れるクラスですから、相当頑張っています。

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超広角が1300万画素、マクロが500万画素と、トリプルカメラ搭載機としてはふつうにゲーミングじゃないのではみたいな感じのハイエンドっぷりなんですね。インカメラも2400万画素と、かなり健闘しています。ちなみに標準カメラでインカメラに切り替えると、美肌効果などがONになってお肌すべすべになりますよ(台湾のスマホに多い感じの機能です)。

ちょっと時勢柄、作例を気軽に撮りに行けないので実写パートは今回は割愛させていただきますが、写りも普通以上によいのでカメラ目的で買っても損はしないと思います。マクロ積んでるの珍しいしね。

付属のケースがかっこよくて実用的というズルい面

付属の半透明のケースがこれまたデザイン頑張りましたという風体でして、しかも冷却ファンを取り付けるための穴などもごく自然に開けられているので、ファンがあってもなくてもかっこいいという、非常に罪作りなケースが同梱されているわけです。サードパーティの会社さん泣きますよね、こういうの。

個人的にはアラミド繊維(カーボン)のケースが好きなので、そういうのもぜひお願いしますよ(DeFFさんとか)。

付属のACアダプタが65W USB-PD対応品ですごかった

付属ACなんて今どき誰も使わないってことで省略されがちなのですが、65Wもの出力、つまりMacBook Pro用のと同じくらいの出力を持つACアダプタが添付されています。

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これ、飾りじゃなくて本当に電話機本体が65W入力できるから付いているのですが、65WでPDのACアダプタって普通に買うと7000円くらいするので、よく付けたなと。ただ、GaNではないのでちょっと大きいです。持ち運びを考えるのであればGaNタイプのものにするとよいでしょう。ROG Phone 7くらいになればGaNのが付いてくるかな?

で、付属のACアダプタはいいことなのですが、それ以外のACアダプタの際にどうなのかという話が非常に厳しくて、画面に〝急速充電中: 64%〟と表示されているにもかかわらず、一晩放置していても〝急速充電中: 64%〟と表示されていることがあって、つまりこれは充電できていないんですよ。

これが結構頻発して、ちょっと30分くらい様子見して充電できるかどうかを見ないと次の日バッテリーが全然なくて死亡、みたいなことが起こります。USB-C PDとしてのネゴシエーションに成功したからこそ急速充電の表示になっているはずで、充電できない現象を起こすのはハードウェア設計としてどこかおかしいはず。

そろそろいったんのまとめ

ここまで、外から見て分かる部分のことを書いてきました。あまり長文になると最後まで読んでもらえない問題があるので、いったんここでまとめて次回以降、今度は内部のお話をしていこうと思います。いやゲーム支援機能もすごいんだこれが。

実際問題として実用上、本体サイズは大きい、いやでかいと思います。普段遣いの端末にするにはあと対角0.3インチくらい小さくなってくれるべき。でも、ゲームの迫力はこれくらいあったほうがいいので、ゲーミングスマホとしてはこれが正しいのでしょう。

ぼくとしては、本体とケースと冷却ファン、これが(本体以外)それぞれあってもなくてもちゃんと機能することは素晴らしいと思いましたし、ワンストップでこういうソリューションを提供できる会社は強いと思っています。そういう意味ではさすがはASUSだよね。

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