SoftBank/Sony Xperia 5 III - A103SO
昨今はめっきり携帯電話が安売りされなくなってしまったのですが、久しぶりにau版Galaxy S21が一括19,800円でばら撒かれているので乗っかっていこうと思ったんですが、これはすごい入手困難らしくて巡り会えずにいたところ、たまたまSoftBank版Xperia 5 IIIが一括68,784円で売られているのを見かけ、ちょっとからくりがあるものの充分安く買えるので、買いました。
ahamoのXperia 1 II (ツー)が60,170円ですので、こっちは5 III (スリー)なので相当安いです。なぜこんな安くなるのかの仕組みの話と、本体自体のレビューと、やっていきましょう。
お返ししないお返しプログラムの不思議なお話
今回のXperia 5 IIIの購入にあたっては、48回(4年)の割賦販売契約と『新トクするサポート』オプションへの加入が必須です。つまりいったんは割賦を組む必要があって、じゃあ一括じゃないじゃんってなるのですが、そんなことはどうでもいいくらい安い。ソフトバンクオンラインショップでの定価は137,520円です。半額以下ですよ。
で、この組み方をすると24回の支払いは店舗独自割引を含んだサポートが効いて1円ずつになってつまり小計24円(*1)です。ここでお返ししてしまえば2年間24円でXperia 5 IIIを使うことができます。が、それ以上の割賦を組んでいるのでお返ししないことも可能です。この、残り24回の割賦がサポートが切れるので2,865円ずつに上がり小計68,760円(*2)となります。で、(*1)と(*2)を足すと68,784円となります。これをすぐにソフトバンクへ叩き返すと本体代金68,784円の一括弁済となって、晴れて割賦を完済したことになりますので、あとは何年でも好きに使ってねという状態になります。
つまり、お返しすることが前提の『新トクするサポート』をお返しせずに極めて弾力的に運用した結果の、68,784円というわけです。auのGalaxy S21のほうも同じようなやり口です。
たぶん、こんなことは何年も続かないでしょうし、総務省が横やり入れてくると思うので、欲しい機種がこういう売られ方をしているのを見かけたら、さっさと買いましょう。そしてすぐに完済して自分のものにしましょう。
沈胴式ズームレンズを手に入れた、小型スマートフォンの雄
フラッグシップ Xperiaはツートップ戦略をとっていて、大型で4K OLEDのXperia 1シリーズと、小型で1080p OLEDのXperia 5シリーズが、ほぼ共通のスペックを持っていて双方がフラッグシップとなっています。
Xperiaは現在の数字シリーズになる前から、ソニーのBRAVIAチームの協力を得た画面チューニングを行うなど、ソニーグループの持つ技術を余すことなく投入しようという意気込みが感じられる端末でした。
1世代前のIIファミリではカメラのαチームが協力するようになり、これまでのコンシューマデジカメ然としたカメラから、よりプロフェッショナルに響く実力を持つカメラに仕上げようと努力をしてきています。また、端末本体がHDMI入力に対応し、HDMI信号を出力できる機器から映像と音声を端末に表示できるようになり、ソニーのカメラや映像機器との連携がやりやすくなりました。
無印1から1 IIになったときに、プロeスポーツチーム『SCARZ』の監修を得て、ゲーミング性能としてまず、長時間の高負荷時における冷却効率が著しく向上しました。また、縦持ち時で画面の上下に来る〝アゴ〟の部分が均等サイズになるよう配慮されているのも、ゲーム時の持ちやすさや誤動作防止のために大切にされている部分です。これらの設計はもちろん5シリーズにも投入されています。
- 105mm/F2.3, ISO 1000, 1/160sec, Cropped
ではIIIでどこに手を入れたのかというと、光学望遠レンズに手が加わりました。これまでは換算72mm相当の画角となっていましたが、これが70-105mm相当となる沈胴式の屈曲光学系ズームレンズになり、より広いレンジで活用できるようになりました。また、ズームレンズの暗所ノイズがかなり低減されています。
筐体裏側に縦3列で並ぶレンズのうち、いちばん下のズームレンズにはよく見るとプリズムが入っていて、屈曲光学系であることが分かります。
なお、よく誤解されていてもやもやするんですが、レンズカバーに刻印される〝Zeiss T*〟刻印とはZeissの特殊コーティング剤の名前であって、決してレンズシステムの名前ではありません。XperiaでZeissのレンズシステムを持つ機種はXperia PRO-IのZeiss Sonnar-Tレンズシステムだけです。それ以外にはふつうにソニーのプラスチックレンズが採用されています。
ソフトウェア的な部分では、OSのUIにはほとんど手を入れず、ソニーグループ各社の顔が見える感じのアプリがちりばめられています。それとキャリアのプリインストール群ですね。ですので、かなりシンプルな感じでまとめられていて、GalaxyやXiaomiなどと比べるとあっさりしすぎという感触を持つかもしれません。AOSPのAndroidを触り慣れていれば、ほぼ違和感なく使えると思います。
こうして、他メーカーにほとんど存在しない〝小型でフラッグシップSoC搭載〟という設計の難しい分野に挑んでいるのがXperia 5シリーズです。1と5の差は画面以外にほとんどないのですが、1の冷却性能を維持するために5では小型化したぶん若干厚みが増しています。でもその程度の違いしかないです。
余談となりますが、今回から別売り純正ケースにも大幅に手が入って、シボ加工の入った梨地のざらざらとした質感となり、非常に滑りにくくなりました。また、横置きで使えるフリップアップ式のスタンド機能も設けられました。
前者はOnePlusが、後者はGalaxyがよくやっているタイプの小技ですが、よいところを取り入れたと思います。





