東京マルイ/SFA V10 Ultra Compactを限りなくSVI INFINITY Tiki 001に近づけた話
Colt M1911A1系のSpring Field Armory製コンパクトカスタム V10 Ultra Compactですが、TOKYO MARUIってでかでかと書いてあって見るたび悲しい気持ちになるので、コンバージョンキットを買って細かなパーツも揃えて、映画『マイアミ・バイス』に出てくるプロップガン Tiki 001に近いものを作りました。
東京マルイのV10は、同社のフルサイズM45A1の作動エンジンをほぼそのまま持ってきているため、コンパクト化の恩恵で、非常に元気のよいブローバックができる点がこれまでと大きく異なるところです。ABSそのままだとよくないかなーと思ってメタルのスライドとフレームを探していたら、デザイン哲学としてはとても好みのTikiにぶつかったという感じです。
今回はBomber Airsoft製のコンバージョンキットを使っていますが、これふつうに12万とかするので真似される方は余力のあるときにしましょう。また、このキットの場合、オリジナルのTikiのほうへのコンバージョンなので、アルミ合金でステンレスシルバーとバレルのゴールドを再現したものとなっていますので、剥離と脱脂の2工程が必要になります。その後、BirchwoodのAluminium Blackという黒染め液にドブ漬けして黒く染め、その結果として各所の動きが渋くなりますので、すり合わせなどを行います。まじ厳しい作業です。
また、Tikiは独特のスライド形状から来る4点ドットのスライド一体型アイアンサイト(IIOS)がその特徴のひとつなのですが、これは原作では蓄光サイトになっています。なので、蓄光塗料を買ってドットを入れてください。
それと、ICCWって言うんでしたっけ、前方にコンペンセイターを兼ねる大きなブロック部がある一体型のバレルとチャンバーですが、これは原作ではマットなスライドとはまた違う光沢感のある塗色で仕上げられているので、ここは塗装して質感の違いを再現します。保護用のクリア層もセミマットで作ります。でもクリア層は作動させるとガンガン削れていくのでつらい。
パーツ類は東京マルイのM1911系向けカスタムパーツって無限にリリースされているので、そこから似たようなものを見繕います。また、マルイオリジナルのものを削って作ったり一部にはウェスタンアームズ製のものを加工して使っています。アジャスタブルトリガーなどがその一例で、東京マルイ向けに精密なものがないからです。
アジャスタブルトリガーは、後方(ハンマーが落ちるポイントより後ろ)の遊びはほぼ殺せますが(ぼくは遊びを0.05mm程度の本当にごくわずかしか取っていないです)、前方(トリガーを引いていないとき)の遊びはそのままでは殺せないので、フレームにイモネジを打ち込んだりする必要があります。元々スピードシュートをやっていてそこからこの沼に引きずり込まれたので、レーシーなセッティングが大好きでこのようなことになっています。
これも個人的な好みの問題なのですが、原作に寄せてSVIタイプのハンマーを用意したものの、どうしてもこの角張った形状に慣れることができず、Wilson Combatタイプのものに変えてしまいました。黒を探すことができなかったので、ここだけステンレスのシルバーが出ていてワンポイントになっています。
アンビ式のサムセーフティも、ぼくはアンビは要らないと思っていて、SVIは形状もエンハンスドで飛び出る面積が大きいので、ここも片出し式のWilsonタイプに変えてしまいました。これで右側が当たった際の不意のスライドロックを防ぐことができます。
このサムセーフティで押さえることになるプランジャーピンは、分解時にスプリングのテンションで家の中で飛ばしてよくなくすのでパーツの予備をいくつか持っておくと安心かも。隙あらば自分語りをすると、ハイキャパ用のステンレススチール製のものが好みです。
割と厳しいのがもう2点ほどあって、グリップとマグバンパーは厳密にはモノがないです。前者は妥協してColtメダリオン付きの黒檀製グリップを使っていますし、マグバンパーは3Dプリンタでの出力を貼り付ける必要がありました。もうすでに何をやっていて何を言っているのか分かりませんが、そういうものです。あとぼくはマイアミ・バイス自体にはそれほど思い入れがなく、マグバンパーがないほうが好みです。対戦よろしくお願いします。
こうして、ほぼSVIの見た目で一部WilsonとColtが顔を覗かせる、Tiki 001 Combat Custom的なものができあがりました。まともにやるとパーツ代が20万円以上とセッティング出しの数日間を含めて、本当に多大なコストがかかります。なお、外部アクセサリとしてのホルスターは、だいたいサイズ感が一緒のGlock 19系のものが使えると思います。コストをかけて得られるメリットは、4点ドットによる瞬時の正確なエイミングが圧倒的に大きいかな。
なお、Tikiは過去にShibuya Custom Works (SCW/ウェスタンアームズ)から出ていたことがあって、これはすごくちゃんとしていて、チタンで作られているHOGUE製のカスタムグリップが付いていました。もう規制で輸入できないものなので、新たに入手することは不可能です。持っている方はとても幸運なので大事にしてください。インナーバレルとアウターバレルもしっかり固定されていますし、本当に作りがよかった。とても古い銃なのに中古取引相場が5万円を超えているのはそういう事情ですので理解してあげてください。



