Huawei MatePad Paper - HMW-W09
10.1インチと大型のe-Inkディスプレイ(グレースケール)を搭載したHarmony OS 2搭載タブレット『Huawei MatePad Paper』を買いました。店頭展示機で試して筆記への応答性がよく、にわかにはe-Inkとは思えないほどの高速な画面書き換えができていて、とても購買意欲が高まりました。いわゆる計画的散財というやつですね。
Huawei M-Pencil (第2世代)と専用のSmart Coverが付いてきますが、この子の本領はその薄さと軽さなので、カバーは使わずペンだけをAll Button製『Apple Pencil マグネットホルダー AB16695』というもので本体に貼り付けて運用しています。これ、本家iPad Proでも使っているんですが、シンプルに固定できるので非常に便利です。
Huaweiの推進する、AOSPベースの『Harmony OS』は、こういうIoT的なデバイスでは本領を発揮して、時計からタブレットまで統一された操作体系とユーザー体験のステージを提供してくれます。電話機でその持てるパワーを発揮できない現状がもどかしいですね。
Google系Android OSベースのEMUI 12の携帯電話ともある程度スマート連携ができるので、筆者の環境ではP30 Pro (グローバル版)がそこそこ相性よく使えます。Huawei Shareやスーパーデバイス(EMUI環境ではDevice+と呼ばれる)など、Huaweiのエコシステムで連携できます。
ただ、これはどこでも書かれていると思うのですが、結局のところGoogleのエコシステムに乗れないAndroidなので、どうしても提供されるアプリの点が低めになります。APKPureなどの外部配布サービスを使わないとアプリを充足することができず、セキュアでない自己責任での運用を求められます。
このタブレット端末の優れた点はそのクリエイティビティの高さで、コンテンツを練り、制作し、成果物をレビューするということがこの端末内で完結します。先ほど書いた外部サービスからのアプリをベースにしなければなりませんが、Google Mobile Services (GMS)を必須とするアプリ以外は、結構それなりに動きます。筆者のワークフローの場合は、Autodesk『Sketchbook』というアプリがラフデザインを練り込むのに必要で、それがそこそこに実用的な範囲で動作するという点がプラス評価に働いています。
Kirin 820Eに4GB/64GBという2022年のハードウェアと考えると結構プアな環境なのですが、この端末はホーム画面を見ても一目瞭然な、あくまでも公式にはメモ書きと読書にフォーカスを当てた端末です。メモ書きに関してはもう充分すぎるほど優秀で、iPadとMicrosoft『OneNote』の組み合わせで悪戦苦闘するより遙かにシンプルにデジタルノートの作成ができます。
反面、読書に関しては本当に貧弱です。公式の書籍ストアは検索性と一覧性が非常に悪く、探しているものを見つけるのは至難です。本当は存在するのに検索に出てこない、そんなことが日常茶飯事です。公式のアプリストアにある、ヨドバシカメラ系の『Doly』の書籍ストアを使うことを推奨します。しかし、こちらに関してはいわゆる〝横持ち〟での読書ができません。公式の読書アプリでは横持ち読書ができるのですが、この端末自体は画面の回転という機能を持っていません(AOSPには当然ありますが殺されています)。アプリ側で独自に回転しなければならないので、結果的にDolyではそういうことができないです。
公式のアプリストアに関してちょっと触れておきたいのですが、そのアプリストア『App Gallery』には、現時点(2022年7月現在)で10個に行かない程度の数のアプリしか出てきません。そして、Dolyくらいしかこの端末で実用的かなと思えるアプリはありません。こんなことならDolyプリインストールでヨドバシカメラ専売端末でもよかったのではという気持ちになります。
ですので、外部サービスを使うことはほぼ避けられないのですが、比較的安全と思われる『APK Mirror』か『APK Pure』あたりを使うといいのではないかと思います。公式の検索アプリ『Petal 検索』でもアプリは出てくるのですが、中国系のWebサイトに載っているものを検索結果に出してきたりするので、先ほどの2サービスよりも安全性を担保できません。
Google Mobile Services、GMSのインストールに関してですが、Harmony OS 2搭載のスマートフォンでは使えるGooglefierなどは実は内部的にセルラー網の存在を必須としているので、Wi-Fi端末である本機では利用できません。
