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Huawei Mate Xs2 典蔵版 (Collector's Edition) - 12/512GB

Date.
2022-10-12
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個人的に、フォルダブルな電話機は一般的な谷折りよりも、山折りのほうが完成度が高いと考えています。フォルダブルはフレキシブルOLEDが折り曲がる部分を逃がすためのアソビの空間が必要ですが、このためにピッタリと閉じなかったり厚みが出たりしてしまいます。谷折り式ではそれがかなり顕著で、スマホ2台ぶんかそれ以上の厚さがあるものがほとんどです。それならばスマホ2台持ち歩けばいいんですよ。

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Huawei Mate X/Xsシリーズは、当初から頑なに山折りを採用してきました。それはHuaweiの熟練した開発チームが、山折り式のほうが確実に合理的と考えてきたからだと思います。山折りでは逃がす空間が外周になるので、結果的に薄く作ることができるのです。

ところでHuaweiは非常に厳しい米国による経済制裁の渦中にあり、スマートフォンの開発・製造についてもその制約の中で行わねばならない過酷な立ち位置にあります。簡易な設計で大量生産によって高い利益率を叩き出してきた格安スマホを別ブランドのHonorとして独立させ、自社では少量生産でも利益を出しやすい高付加価値のハイエンド機だけをリリースするという賭けに出ました。

今のところその試みは成功しているように見え、Androidの代替としてAOSPをベースに自社開発したHarmonyOSのエコシステムは、スマートホーム機器と相まって急速にその完成度を高めてきています。

Google Mobile Servicesがなくなり、グローバルでリリースされる端末が減ったあともP50/Mate 50シリーズに至るまで着実に成熟を続けており、カメラレンズからLeicaの認証が外れたあとも(※HuaweiのLeicaロゴとSumarrit-Hなどのプラスチックレンズは、Leica OpticsではなくHuawei開発の独自レンズをLeicaが認証してきたことで付与されていたものです)、X-MAGEレンズシステムとして光学系の進歩を成し遂げてきています。つまり、カメラの写りという本質では変わっていません。元々そもそものLeicaの本質はモノクロの階調表現であって、HuaweiのLeica認証機器でモノクロセンサを搭載していたのはP9しかありませんでした。

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そして、このたび高付加価値機の筆頭ハイエンドとして、山折り式フォルダブルのHuawei Mate Xs2をリリースしました。これは、従来機のMate Xsの焼き直しであり一見変化が少ないように見えますが、ヒンジの構造からすべて一新されており、非常に意欲的な投資を行った完成度があります。Huaweiとしては3世代めとなる山折り式で、機構が洗練され全体的なデザインも美しくなりました。

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今回はこのMate Xs2の中国限定の特別生産機、『Mate Xs2 典蔵版』(※典蔵版はコレクターズエディションの意)の人気限定色パープル(霜紫)を入手し、レビューしていきます。人生で買った携帯電話では、Vertuを超える高価格で間違いなく最高額です。

非常に高価(約30万円)ながらも中国では発売後一瞬で売り切れ、現在入手できるのはその後に転売されたものです。一時期は日本円で75万円程度まで高騰していました。現在は相場がやや落ち着き、40万円もしないくらいです。

典蔵版は通常版といくつか違う点があります。まず、メモリ容量が8GBから12GBへと増量されています。バッテリー容量がちょっとだけ増量されており(4600mAh→4880mAh)、そのぶんちょっとだけ重いです(255g→257g)。本体のサイズ自体は一緒です。また、ケースなどの同梱品が一部異なります。箱も豪華です。

外観レビューなど

閉じた状態の本体はフラットなことも相まって塊感がとても強くあり、持った感じのサイズ感はGalaxy Note20 Ultraなどに近い感覚を得ます。本体の厚みはカメラレンズ込みのiPhone 14 Proとほぼ変わりません。

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ボタン式で押すと一定角までポップアップするパネルを完全に開くと、極薄のパネル部がしっかりと展開され、ぐらついたりはありません。また、背面にはカラーに応じて異なるテクスチャが入っています。パープルのものは結構ざらざらとしており、無垢の大理石のような模様が入っています。紫のカラーリングは淡めで、Huawei Watch Fit Miniなどのような他製品の紫とよくマッチします。

折りたたんだ裏側、つまりパネルの左半分は完全に展開したときやカメラで背面プレビューを指定したときなど、限られた状況でしか使われません。こちら側をメイン画面として使うことはできません。

逆に、右半分のメイン画面はこちらを使っているぶんにはフォルダブルであることを感じないほど曲面ガラスのスマホのように自然に扱えます。Galaxy Z Fold4やMi MIX Foldなどの、物理的な背面画面がある機種では画面も狭く比率も変なので、こうはならないですね。右上にはパンチホール式のフロントフェイスカメラが搭載されています。

カメラシステムの話

背面には3眼式のリアカメラが搭載されています。特にX-MAGEと銘打ってはいないのですが、写りの傾向がほぼ同一なのでレンズシステムとしては同じものだと思われます。Leicaロゴはないものの旧Summarit-Hレンズとも変わりはなく、良好な写りをしています。光学系に大きな手が入っているわけではないですね。ロゴがないと死んじゃうおじさん以外は満足のいくカメラだと思います。

そもそもの話をしますと、Huaweiの旧Leicaロゴに関してはLeicaが認証したレンズシステムに与えられるロゴを付けていたというだけで、Leicaの光学系を積んでいたわけではありません。だからこそ〝-H〟という文字列が入っていて、このHはHuaweiのHです。Huaweiの開発したSummaritレンズに似たレンズ、というわけです。だから、ロゴが取れただけで光学系としては新たに開発する必要はないので同じものを使っていると思われます。X-MAGEに関しても同じことが言えて、これは昔はLeicaのロゴが付いていたものにそういう名前を付けている、というだけです。

Snapdragon 888にLPDDR5の12GB RAM、UFS 3.1接続の512GBストレージとスペックにはまったく文句をつける必要はなくて、ただ単純にゲームをしていると熱い、ただそれだけのことです。このSnapdragonの発熱問題の解消には、本機のリリース時点では世に存在しなかったSnapdragon 8+ Gen.1を待たねばならないので、なんにせよ避けられなかった問題です。

本機の情報を漁る手段について

本機に関する情報源はロシア語圏のものが多いです。特に『4PDA』に情報が豊富ですが、ログインのCAPTCHAが難関です。以下のような情報を参照して4桁の数字を足し算して算出する必要があります。

Webから見ているとCAPTCHAの突破が煩わしいので、4PDAのアプリを導入することをおすすめします。

Google サービスを使う方法

Google Mobile Services (GMS)の導入については、様々な手法があるもののどれを使っても〝入る〟ということは確実です。つまり、HarmonyOSの実態はAOSP Androidであることには変わりがありません。

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手法が一定していないということは、安定性も様々です。すぐに〝Google Play Protectの認証を受けていない〟という画面が出てしまう手法や、全体的には動くように見えてもpush通知とGPSが動かないような手法もあります。

個人的には、インドネシアの開発者の方が提供している、カスタムフレームワークの導入がもっとも安定していると思います。Meta (Facebook)の『Messenger』でコンタクトを取り、幾額かのドネーションをするとカスタムフレームワークのファイルを送ってもらえます。

必要なファイルとして、Google Play 開発者サービスのカスタム版があります。これはWeb上で提供されていて、以下のURLから取得できます。

いくつものファイルがあるのですが、筆者は3.2.1というバージョンを使っています。これ以上にするとGoogle Playが自動更新を切っていても勝手に上書き更新してしまい、Play Protect 認証の警告画面が出るようになってしまいました。上記URLに3.2はあるのですが3.2.1はなくなっていて、本来は何らかの不具合があるのかもしれません。一応、バックアップをこのあたりに置いておきます。

HarmonyOS 3.0への早期アップデート

HarmonyOS 3.0は若干ロードマップより開発が遅れていて、現在はハイエンドラインで〝公測版〟というパブリックプレビュー版が提供開始されています。ゆくゆくは正式版が提供されて自動更新できるようになるはずなので、急がない方はこの項目は飛ばして結構です。

さて、このプレビュー版のダウンロードのためには、中国本土のリージョンで作成したHuawei IDの用意と、中国国内のネットワークからダウンロードの初回認証を行う必要があります。

Huawei IDに紐付けられたリージョンは変更できないので、一回サインアウトしてから再作成するのが手っ取り早いです。SMS認証の電話番号は日本のもので大丈夫です。

中国国内からのネットワークアクセスに関しては、なぜかわざわざ金盾の検閲のある中国国内へVPN接続するツールがGoogle Playで提供されているので、そういったものを使えば大丈夫です。

このVPN接続を使ってシステム更新を行うと、画面にHarmonyOS 3.0が現れダウンロードを行うことができるようになります。このダウンロード作業自体と、ダウンロード後にインストールボタンを押したときに初回認証が行われるので、そこまではVPN接続を維持してください。

なお、それ以降のアップデートは日本国内のネットワークにも自動で提供されてくるので、VPN接続してまでの作業はあくまでも初回だけ必要なものです。

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