macOS Sonoma Betaを非サポートの2017年式 MacBook 12へ入れる話
macOSのIntelサポートは、オフィシャルにMacのラインアップすべてがApple M系プロセッサになったことでそろそろ終了すると思われますが、その最後かもしれないmacOS Sonomaが第8世代Intel Core以降しかサポートしなくなり、2017年かそれよりも前のMacはすべて非サポートとなりました。
12インチ MacBookはほかに代替のないサイズ感のMacですが、2018年にプロセッサは第7世代のままマイナーチェンジ(メモリが最大16GB、SSDが最大512GBへ)をしたものの、年式としては2017が最終の型式です。とはいえすでにVenturaの段階で第7世代CoreのMacはWi-FiサポートがIO80211FamilyLegacy.kextで実現されるようになっており、レガシーということは切り捨ての準備であるということでもあります。半ば予想はしていましたがSonomaではこのカーネル拡張は廃止となり、公式にサポートが終了しました。
また、これはあまり大きな障壁ではないのですが、SSDコントローラのS3Xに関してもSonomaではサポートされなくなっています。つまり、総合的には12インチMacBookユーザーは13インチMacBook Airや14インチMacBook Proへの移行について覚悟を決めるべき時期へとやってきています。
とはいえ、これまで切り捨てられてきた機種に関してはOSX86系プロジェクトの派生物であるOpenCore Legacy Patcher (OCLP)などがそのサポートを担ってきており、今回も同じような流れになると思われます。先に断っておきますが、現状でのOCLPのsonoma-developmentブランチによるサポートはやや強引な方式で実現されており、公式にサポートできるのはSonoma 安定版のリリースから半年程度という見通しになっています。
特にWi-Fiサポートに関しては道のりが厳しく、現状ではKernel Debug Kit (KDK)とrootpatchに強く依存します。OSX86でいう vanilla な状態のSonomaでは、ネットワーク接続の一切をiPhone/Android端末のUSBテザリングに頼ることになります。rootpatchがある状態でもVentura 13.5 Betaから持ってきたIO80211FamilyLegacy.kextと関連ライブラリへOpenCoreによるパッチをあてて運用することになるため、安定度を求めることができません(AirPlayやContinuityといったものが実用圏内にありません)。
iGPUに関してはまだOS側にネイティブサポートが残っているのですが、SSDコントローラもOpenCoreによるパッチが必要です。OCLP sonoma-developmentブランチではこのあたりを含めて調整してくれますが、Wi-Fiに関して煩雑な手順が必要な割に実りが少ないという結果になるので、そこだけご了承ください。
なお、OCLPはPython 3によってビルドされていますが、依存関係がやや多いので pip コマンドでいろいろ導入する必要があることと、Sonoma標準のPythonが3.0.9でSSL周りがlibreSSLへ依存していてややこしいので、これがOpenSSLに置き換わったPython 3.1.2などを事前にインストールしておく必要があります。
