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Panasonic Let's note CF-RZ Series

Date.
2020-08-20
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PanasonicのPCを買うのは何気に人生で初めてです。Let's noteの海外仕様、CF-RZシリーズのUS-ASCII配列英語キーボードの端末を買いました。Panasonicの海外向けブランド『TOUGHBOOK』が売られていない地域で、ひっそりと売られているLet's noteのようです。JIS B5サイズ 745gと驚異のコンパクトさながら、様々なPanasonicオリジナルフィーチャーを盛り込まれたPCです。

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外見は90年代に一世を風靡した〝銀パソ〟そのものです。初代から貫かれている箱形デザインはThinkPadもくさび形デザインになってしまった今、ある種の懐かしさを感じるデザインですね。中身は第8世代CoreにPCIeの256GB SSD、8GB DDR4メモリとふつうのPCなので、まだWindowsを使って最軽量を追い求めるメーカーが日本にあったのだなという気持ちにさせられます。そういえばある意味、純日本製PCの最後の砦なんじゃないでしょうか。

ヒンジは360度回るYOGAスタイルですが、ここについているゴム足が可動式で、本体後部を立てて角度を付けて打鍵することができます。これ、吸気にも重要だしこういう細かい配慮が日本の製品っぽいです。なお、タブレットスタイルにして使うことができるわけですが、ペン入力には非対応の感圧式パネルとなっています。

パネルは縦方向に表示量の多い16:10比率の1920x1200ピクセルで、他社のフルHDよりも縦長です。10.1インチと非常に高精細なので、エディタのフォントサイズを上げたり、そもそものスケーリングを高くして運用するスタイルが求められます。なお、パネルには半光沢フィルムが貼付された状態で出荷されてきます。貼るのも面倒だし光沢もいやなので、地味にありがたい。

キーボードは、チルダが変なところにあったりしますが、ベーシックな配列で省略されたキーもないので、ちょっと慣れればすぐにいつもどおり文字を打つことができました。通常文字のキーで不等ピッチになっているところがないのも好印象。しかも、1.5mmほどのキーストロークがあるので、結構しっかり打つことができます。キートップは扁平があり、15mmほどのアイソレーションタイプで、その昔〝ミニパソ〟を使っていた人なら難なく扱えると思います。リーフ形状といって葉っぱのような形をしていますが、これがまた爪が引っかからなくてよいです。

Panasonicなのにサークル型でないスタンダードな形状のタッチパッドは、非常に工夫が凝らされています。現代のパームリジェクションはかなり優秀だとは思うのですが、それでもだめというシーンのために〝中央から中央底部の三角形エリアからスワイプしないとタッチパッドが反応しない〟機能が盛り込まれています。そういえば人間、だいたい無意識にこのエリアからタッチパッドを操作しますよね。これ使ってみると意外と便利でいい機能だと思いました。また、一般にセンターボタンのある位置にHOLDボタンがあり、これを押すと一時的にタッチパッドとキーボードからの入力を受け付けなくなります。人に画面を見せながら説明するときに便利。

入出力ポートは豊富なのですが、RZシリーズはまだUSB-Cに対応しておらず対応も2年くらい先らしい(Panasonicの営業談)ので、通常のACアダプタを使う必要があります。これも結構コンパクトです。USB PDが使えれば最高という感じ。フルサイズのHDMIとVGAポートとSDカードスロットが全部揃っているのは、このクラスでは他にないのではないでしょうか。

左サイド手前側にワイヤレス機能のON/OFFスイッチがあります。こういうの今どきのPCはキーバインドで実現していますが、かっちりとしたスイッチが残っているのも日本風。ともすれば今のPCは電源投入すらキーボードですから、真逆の思想ですね。

UMPCのプロセッサーとは明らかに異なる動作速度に満足はしていますが、今ちゃんと使おうとすると、やはりUSB-Cポートがないことが引っかかります。機器をだいたいUSB-Cに更新したあたりで非対応機器なので、ちょっとだけ困るときがあります。ただ、それでも最近の大型化しているUMPCと比べれば格段に快適です。

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この機種は、水色の天板に赤銅色のボディを持つ異様なカラーリングのラインアップをイメージカラーとしてリリースされました。その異常なカラーリングには一種の憧れのようなものがありました。当該色の本体ジャンク品が手に入ったので、中身をまるっと入れ替えて当時の憧れを再現しました。

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