Unihertz Titan 4G
小型スマートフォンの多いUnihertzだから、小さいフルキーボード端末と思ったら想像の4倍くらい大きく重い携帯電話でした。鈍器という言葉が似合います。重量303gの超ヘビーデューティなフルキーボード搭載スマートフォン Titanをレビューしていきたいと思います。
4.6インチのほぼスクエア液晶を搭載したフルキーボード端末で、ワイヤレス充電にも対応した6000mAhのバッテリーを搭載し、ピュアなAndroid OSに近い使い心地のUIで使える大型スマートフォンです。
画面は1430x1438pxの割と高精細なものを搭載していて、LCD Densityを240くらいにしても充分使いやすいです。MediaTek Helio P60とそこそこの性能で、microSDを犠牲にすればDSDSができるデュアルSIMスロットを搭載しています。6GB/128GBという容量も、昨今のスマートフォンとして標準的で、スペック的には隙がありません。なお、発表は2019年9月で、クラウドファンディングによって実現されたプロダクトです。最近は日本のAmazonなどでも売っています。
BlackBerry KEY2は大型のフルキーボード端末として素晴らしい携帯電話だったのですが、よもやそれよりも大型のフルキーボード端末が出るとは思っていなかったというのが正直なところです。BlackBerry Pasportくらいの大きさでしょうか。厚みは倍くらいありますが。まるでスマートフォン黎明期かのような外観です。むしろこれは、昔のPDAなどに近いものだと思います。
キー配列はBlackBerryに慣れた人であれば問題なく打てる、よくある感じのキーボードです。長音符がAltとのバインドになるので日本語だとそこが不便なくらい。Aqua Mozc for TitanがPlay Storeにリリースされていて、そちらだと画面内にカーソルや長音符を出してくれるので便利だそうな。ぼくはATOK派なのでATOK PROで頑張っています。キー自体は適度なクリック感と柔らかな打ち心地で親指タイプにとても向いていると思います。
本体右側面に赤いボタンがあって、これもプログラマブルなのですが、専用IMを使っていないと動かないようです。ctrlキーに振り当てられる設定があって便利そうだったのですが。
ホームボタンは指紋認証を兼ねていて、キーボード上をスワイプすることで画面内をスクロールする機能も持っており、なるほどBlackBerry KEY2に慣れ親しんでいれば慣れ親しんでいるほど使いやすい端末です。本体の幅もこれくらい余裕があるとキーを打ちやすく、実用面から大型化したのだなと思います。むしろこれくらい大きいのでホームボタンがカーソルになっていれば完璧だったのではという気持ち。
表裏ともカメラがありますが、とりあえずという色彩でしか撮れないので実用的には中途半端です。記録用写真としては使えるかなという感じです。ただ、これがまた面白い試みで、スクエアな写真として撮れるのでレトロ風味な写真になります。フィルタアプリによっては使えるかなと。
ぼくは実物を見るまでこの端末の大きさを把握しておらず、箱を開けて一瞬固まったほどです。しかし、使っているうちに大きさに関しては慣れて、もうちょっと軽ければもっと大きくてもいいなと思うようになりました。MILSPEC的な外見ではない都会的な外観の兄弟機があればとてもよいですね。