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Dell Inspiron 11-3162を『Brunch』を使ってChromebookにする話

Date.
2020-12-24
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Inspiron 11-3162は、Braswell世代のCeleron N3050/1.6GHzに2GB/32GBというプアな構成のWindowsマシンです。Windowsを入れると、空き容量4GBとかになってビビります。今回は、Chrome OSを入れて安寧を得るお話です。

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Windowsマシンに(広義の) Chrome OSを入れる方法として代表的なものに、CloudReadyを入れる、Project Croissantの成果物を使うというものがあると思うのですが、より簡単でWindowsとも共存しやすい、Brunch Projectの成果物を使う方法があります。

チュートリアルを読めばわかると思うのですが、非常に簡単です。用意するものはBrunchの最新アーカイブとChrome OSのリカバリイメージ(と、Windows上のWSL2などのようなLinux環境)だけです。あ、Inspiron 11以外の別マシンを用意してやってください(容量が足らないので)。

Webページのほうの更新が追いついておらず、上記の公式からはちょっと古いビルドしかダウンロードできないので、最新版はGitHubのプロジェクトページからダウンロードするとよいです。

Getting Startedのページで案内があるように、“"rammus" is the recommended image for devices with 4th generation Intel CPU and newer.”なので、Rammusのリカバリイメージを以下から取得します。このRammusとは、ASUSのChromebook C425/C433/C434を示すコードネームです。

Brunchのリリース番号(例えばBrunch r87 〜)とUpdate Servingのページからダウンロードするリカバリイメージの数字が一致するようにダウンロードしてください(先の r87 では 87 を選択すること)。

これらをデスクトップに解凍し、ついでにリカバリイメージを解凍してできた長いファイル名を chromeos.bin などにリネームして、WSLのターミナルから以下のコマンドを実行します。WSLの導入方法は山ほど他所で解説されていると思うので、そちらを参照してください。

  $ cd /mnt/c/Users/**USER**/Desktop
  $ sudo bash ./chromeos-install.sh -src ./chromeos.bin -dst ./install.img

しばらく(8th gen Core i5で30分くらい)放置しておくと、デスクトップに install.img が出来上がると思いますので、今度はこれを『Rufus』などを使ってUSBメモリに書き込みます。その後、再起動してUSBから起動させるとBrunchが何か作業を始めるはずです(先程の環境でなら十数分で終わりました)。終わったらそのままUSBメモリから起動させ、Chrome OSの初期設定を行ってデスクトップ画面まで進みます。デスクトップで ctrl-alt-T キーを押すとターミナル画面が立ち上がるので、今度は以下のようにして本体内蔵ストレージへChrome OSをインストールします。

  $ sudo bash chromeos-install -dst /dev/**mmcblk0**

今回のInspiron 11ではインストール先は /dev/mmcblk0 ですが、通常のSSD搭載機では /dev/sda などになりますし、Windowsとデュアルブートする際はやり方が異なるので、公式のWikiをよくご覧ください。ひとまずこれでさっきと同じくらい放置しておけばインストールが終わるはずです。あとは sudo reboot などとして適切なタイミングでUSBメモリを抜けば、内蔵ストレージから起動してくると思います。

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ちなみに、Chrome OSにした場合の空き容量ですが、なんとゆうに16GB程度の空き容量を確保できます。これなら多少のAndroidアプリを入れても安心できますね。

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