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Apple AirTag - MX532ZP/A Model A2187

Date.
2021-05-13
Category.

Appleが失せ物防止タグを作ったらどんなになるか、これまで皆様々な予想を勝手にしてきました。Apple WatchにはiPod Shuffleという祖先がおりますが、AirTagはそういったもののないまったく新しいプロダクトです。GPSも入っていないのにBluetooth LE (BLE)とUltra Wideband (UWB)を使って高度にセンシングできるこの小さなタグは、Appleが久しく出してこなかった純新規プロダクトということになります。

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Appleの設計フィロソフィーとして、まずプライバシーの保護があります。このタグは万が一拾っても持ち主の連絡先をNFCでタッチしたときに教えてくれる程度です。タグを使って持ち主の居場所を特定することはもちろんできません。

AirTagは付近の見知らぬユーザーのiPhoneとBLEで通信し、おおよその位置をAppleのサーバーに送ります。この際も、このタグがこの場所付近にあったという座標情報しか送られないので、見つけるのに協力してくれた見知らぬユーザーの皆さまを特定することはできません。

紛失モードのAirTagを探す方法は、音を鳴らす・バイブレータで知らせるなどの他に、iPhoneの標準アプリ『探す』でタグのある方角や距離を知ることができます。近くまで来ると今度はUWBで通信するので、iPhoneから何cm先で何cm下辺りにあるかなど、立体的に位置を把握することができるようになります。上下がわかるのは非常に発見しやすいと思います。この操作はAirTagのオーナーのiPhoneでしかできません。

これらのように、タグ自体の公開鍵と秘密鍵をうまく使ったシステムが構築されており、世界中のiPhoneが失せ物検索に役立てるようになっています。非常に革新的な装置です。ストーキング対策などの甘さは指摘されており、これからまだまだ改良が続いていくものとは思われますが、世界中がiPhoneで覆われた今、このようなメッシュネットワークが構築できるものなんですね。

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