Home

Windows 365を使い始めた

Date.
2021-09-26
Category.

MicrosoftがはじめたクラウドOS『Windows 365』を契約して使い始めました。契約したのはWindows 365 Businessプランのハイブリッド特典付き(※Windows 10 Proのライセンスを持っていると割引になります)、Windows 10 Enterprise, 2vCPU/4GB/128GBの構成です。月額税込4600円ほどになります。Creative Cloud コンプリートプランくらいの値段で、iPadなどから場所を問わずフル機能のWindowsが使えるという感じです。

画像

初回起動の際は英語設定になっているので、設定アプリから日本語に設定して言語パックを導入する必要があります。あと、デフォルト壁紙の配色が通常のWindowsとはちょっとだけ異なります。

画像

Windows 10 Enterpriseではありますが、エンドユーザー的な視点ではWindows 10 Proとなんら変わるところはありません。何らかの組織に所属せず、純粋な個人ユーザーとして使用する場合、初期状態ではEnterpriseライセンスで導入されているMicrosoft 365 (Office)の再インストールが必要になるくらいです。これもoffice.comからすぐできるので、複雑な操作が必要なわけでもないです。

また、OneDriveも1TBの容量がついてくるため、データの移行を行えばパーソナルアカウントのOneDrive契約は不要となるかもしれません。

一方、AzureとActive Directoryの知識が若干要求されるWindows 365の管理コンソールは、素人にはとっつきづらく感じるかもしれません。でも、独自ドメインの設定も(対応したDNSプロバイダなら)ほぼ半自動でやってくれたり、Windows 365へサインインするにあたって必要となるユーザーへのライセンス割り当てなどもWeb上から簡単に選んでいけるので、ちゃんと見ていれば分かりづらいということはなかったです。

クラウドPCへのアクセスは、馴染みの深い『Microsoft Remote Desktop Client』で行います。Windows 365のWebページから、リモートデスクトップのダウンロードを選択するとOSごとに適切なクライアントの案内が表示されています。ここからフィードのURLをコピーしてクライアント側に貼り付けると、クラウドPCへのアクセスリンクが表示されるようになる、というわけです。

クラウドPCのスペックとしては、Intel Xeon Platinum 8272CL 2.6GHzをベースに、最新のWindows (現時点では10 21H1)と購入時に選択したメモリとストレージの容量となるので、通常使うぶんには充分すぎるスペックが発揮されます。低スペックなPCをホストにしたときのような、描画の乱れや転送遅延はいっさい感じることがなく、ほんの数テンポぶんクリックへの反応が遅いかな? くらいの感覚です。

この応答遅延は、アジア・オセアニア地域向けのゲートウェイがオーストラリアにあることが原因のようで、常時ping 140msほどの応答速度で接続されているために起こっているようです。つまりもっと近い国、願わくば日本国内にゲートウェイができてくれれば解消するはずです。

画像

Fast.comでのスピードテスト結果では、常時500Mbps以上(速いと1Gbps以上)の帯域が確保されているようなので、上下のスピードで困ることはないと思います。

クライアント側とのファイルのやりとりは何らかの便利な仕組みが用意されているわけではないので、OneDriveを介して行うのがもっとも手軽だと思います。また、USBメモリ等を直接読ませることができないので、これもOneDrive経由で橋渡しすることになります。

なお、iPadで使った場合(他の環境は分かりません)、キーボードの入力メソッドがiPadOS側のものとなります。いつものiOS的な日本語変換が利用されます。

使えるアプリケーションには特に制約がなくいつものWindowsアプリが使え、WSLの導入も可能なのでLinuxアプリも動作します。これにWindows 11がリリースされればAndroidアプリへの対応が追加される予定となっているので、だいたい何でも導入できるような、非常に柔軟性の高いクラウドOSとなってくれるはずです。1点だけ、仮想マシンを検出するタイプのアプリは導入できないので注意してください。

ソーシャルメディア

Backspace Dev-Team 公式
@Backspace_Dev

お問い合わせ

このWebサイトについてのご意見・ご感想、記事についてのご質問、または執筆のご依頼などございましたら、こちらへお問い合わせください。

広告について

このWebサイトでは、Google Adsenseによる自動広告を実施しています。