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Sony/Zeiss Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA (SEL55F18Z)

Date.
2021-03-31
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ポートレート撮影用に、Zeissの55mmレンズを買いました。中望遠と標準の真ん中あたりみたいなレンズですね。絞れば広角気味に、開けば望遠風にという標準角の強みを生かせるレンズです。SEL50F18Fと非常に近い焦点距離ですが、さすがにお値段が3倍くらい違うので、写りは別物です。

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EマウントのZeissには大まかに2種類あって、ソニーが作っているZeissレンズのものとZeissが作っているZeissレンズのものがあります。前者はAFが効きますが、後者は基本的にMFレンズです(AF対応もありますが高いです)。DMFを使う人間なので、MFオンリーはちょっとつらいかなという気持ち。

ちなみにZeiss側のフルサイズ対応EマウントレンズにはMFオンリーのLoxiaシリーズとAFが使えるBatisシリーズがあります。ちょっと高価ですが、Batisには被写界深度と撮影距離を表示してくれる有機ELディスプレイが内蔵されているなど、楽しいレンズなのでこちらもぜひ使ってみていただきたいですね。

さて、SonyのZeissレンズにはそういった遊び心はありませんが、レンズシステム自体はZeissのものなので、このSEL55F18ZにもSonnarレンズシステムが組み込まれています。5群7枚のレンズと9枚の絞り羽根から構成され、もちろんのことT*コートの施された信頼あるシステムとなっています。

レンズフードはよくある花形のやつなのですが、これもSEF50F18Fのときと同様でピントリングが操作できません。切り欠きを作ってやる必要があります。ただ、アルミとプラの2種類の素材でできているので、境界線で切ることが容易です。

実写作例

モデルの 彩月望楓 さん にお願いして、浅草周辺で作例を撮ってきました。いくつかを紹介していきます。カメラはソニー α7RM2です。

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  • FE 55mm/F6.3, ISO 400, 1/1600sec

F6.3まで絞っているので、遠景まで入っています。白飛びしたり偽色が発生したりもありません。さすがのレンズですね。

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  • FE 55mm/F6.3, ISO 1000, 1/1600sec

このレンズは水の描写がとてもうまく、隅田川ですので澄んでもないのですがはっきりと水際である写真の主張があります。

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  • FE 55mm/F8.0, ISO 6400, 1/8000sec

世間情勢から、浅草のような世界的に有名な観光地でも、白昼にこのような構図が撮れました。暗部の表現までくっきりとされており、カメラが苦手とする赤の表現もばっちりです。

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  • FE 55mm/F11, ISO 6400, 1/3200sec

日陰での撮影です。この石の粒状感の表現は潰れがちなのですが、きっちりと存在感があり、コントラスト差の激しい部分でも破綻がありません。

冒頭でも書いたように、55mmと標準角としては使いづらく中望遠にはちょっと足りない、という画角なのですが、このようなポートレート撮影では本当に役に立つレンズです。素材の雰囲気をそのまま出せるレンズですので、料理撮影などにもいいかもしれませんね。

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