Samsung Galaxy Z Flip3 5G/Green 8/256GB - SM-F711B
携帯電話は横に折れるより縦に折れるほうが便利ということを過去のZ Flip/Foldシリーズで学びました。結局分厚くなるのですからコンパクトなほうが有利で、現代のコンテンツはスレート型スマートフォンに最適化されているので、縦長の画面のほうが使い勝手がよいです。
そんなこんなで、どっちを買おうという逡巡もそんなになくGalaxy Z Flip3 5Gのグローバルモデルを買いました。過去のグローバルモデルとの違いは、日本など世界各国の5Gを安定して掴めることです。
SM-F7110がシングルSIM、SM-F711BがeSIMとのデュアルSIMなSKUです。用途に応じて選びましょう。F711Bにすると価格が若干上がりますが、日本でもeSIM普及の兆しがありますから選んでおくといいことがあるかも。
なお、日本版のドコモ SC-54Bとau SCG12もシングルSIMのSKUなので、残念ながらeSIMを使うことができません。
基本スペックは申し分なく余裕の高速動作なのですが、金属フレームとガラスパネルの構成になったこととSDM888自身の発熱の高さで、上半身が結構熱く感じることがあります。
この、アルミ合金フレームになったこととガラスパネルの採用でかなり薄さを感じます。今まではフレームもパネルもプラでしたからどうしても厚ぼったさが出やすかった。ちょっと滑りやすくなっているのでそこだけ注意が必要です。
目立たない部分ではありますが、ヒンジ構造が大きく変わっておりまして、可動ギミック部分がかなり小型化されています。また、この構造変更によって防水防塵を実現しています。
基本的にはオリジナルモデルから脈々と続くアップデートなのですが、見た目の印象を大きく変えているのはサブディスプレイです。かなり大型化し、フルカラー表示になっています。カメラ部と一体のガラスで近代的なデザインにアップデートされました。この本体部とのツートンが今回のZ Flip3のアイコニックな部分となっています。
サブディスプレイは基本の時計表示以外にも、通知や音楽、天気などのウィジェットを置くことができて、第2のホーム画面的な立ち位置になっています。アプリを動かすこともできるので、使い方によっては閉めたままできる操作が結構あると思います。
メインディスプレイ側はアップデートがありませんが、相変わらず高精細で見やすいOLEDです。Z Fold3はフロントカメラがアンダーマウントになったのですが、そういった変化はありませんでした。
メインカメラは2眼構成。広角と超広角なのは変わりがありません。
広角でいつものやつを。曇天で条件が悪いですが、そんなのカメラがなんとかしてくれます。
超広角もダイナミックレンジはばっちりです。
カメラは非常に美しい写真が撮れるのはいつものことですが、Android 11になってからAndroidはそもそものAOSP自体でシャッター音が消せなくなりました。
Samsungの場合は、USBデバッグを有効にして以下のようなコマンドを打ち込むことで、システム音が無効のときにはシャッター音を鳴らさないようにできます。
> adb shell
$ settings put system csc_pref_camera_forced_shuttersound_key 0
$ exit
一手間かかりますが、システム音を消してもそんな実害はないのでこれでしのぐことにします。
メインカメラは、Samsung的には本体を折って横位置撮影がいいと言っています。これは、横位置にするとカメラが横に並び、中心点があまり変わらず撮影できるからです。うん、縦位置のときにカメラ横並びはかっこ悪かったもんね。仕方ないね。
Vlogなどをやる場合は超広角への切り替えなども多用すると思うので、この構え方は便利そうには思います。
ゲーミングに強いのもGalaxyの特徴ですが、まだ端末が新しすぎて各ゲームタイトルの最適化が進んでおらず、正確な評価ができません。よく話題となるSDM888の発熱問題をどれくらいクリアできるかが鍵となってきそうです。
なお、大抵のゲームタイトルはこの縦長の画面には対応していないので、オビが表示される形になりがちです。
純正ケースもこれから展開されていきますが、今までのようにケースがSamsungロゴかGalaxyロゴかで悩まなくていいようになったようです。小さくDesigned by Samsungと表記されるだけに落ち着いたようです。