VAIO Type U PCG-U1のHDDをCF化する話
VAIO Type Uの内蔵HDDをCFに換装しました。
変換名人の『CFIDE-18IB』というアダプタを使い(Amazonでは違うブランドが売っています)、SanDisk Extreme Pro 32GBを埋め込んでいます。
分解して内蔵するぶんには特につまづくところもなく、ふつうにブートもできるのですが、2点ほど注意すべきところがあったので記しておきます。
HDDのクローンがやりづらいので注意
U1のOSはとくになにもしていなければWindows XP Service Pack 3だと思います。昨今のクローン用フリーウェアが動作しない環境です。ですので、古めのアプリを探さないとなりません。
筆者はMiniTool Partition Wizard 10.2.3のバックアップを持っていたので、それでなんとかなったのですが、XPのサポートを終えているアプリが多いことに注意が必要でした。
クローンしてそのままだとWindowsの仮想メモリ(ページングファイル)が置けないことに注意
HDDからPCMCIAスロットに挿したCFカードへクローンすることは、アプリさえあればわりとすんなりいくのですが、いざ換装して起動させるとまず「仮想メモリが限界です」というエラーが発生し、手順に従って仮想メモリの再設定を行って再起動しても仮想メモリが作られず同じエラーというループにはまると思います。
これは、CFがIDE接続になっているにもかかわらず〝リムーバブルディスク〟として認識されていることが原因です。Windowsはリムーバブルメディアには仮想メモリが置けないため、このようなことになっているわけです。
これを解消するために、旧HGSTが配っていたマイクロドライブ用の xpfildrvr1224_320.zip というフィルタドライバを利用して、固定ディスクであると認識させる必要があります。
当該のファイルをインターネット検索で探して、レジストリエディタで以下のツリーから使っているCFの記述がある部分を特定し、ハードウェアIDを調べます。
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Enum\IDE\Disk****
このツリーを掘っていくと、HardwareID という REG_MULTISZ な項目を見つけられると思うので、その中から以下のような文字列を探します。使っているメディアによって異なるので、その辺なんとかしてください。
- IDE\DiskSDCFXPS-032G____HDX16.01
この項目をどこかにコピーしておいて、次に xpfildrvr1224_320.zip を解凍したフォルダの中の cfadisk.inf をメモ帳などで開いてください。そして、[cfadisk_device] という項目を探してください。ここに以下のようにして、先ほど特定したハードウェアIDを追記します。
[cfadisk_device]
%Microdrive_devdesc% = cfadisk_install,IDE\DiskSDCFXPS-032G____________________________HDX16.01
これで上書き保存して、デバイスマネージャから当該のディスクに対してこのドライバを手動更新で適用してやります。促されるまま再起動するとこのエラーは解消するはずです。